前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

収穫

中国インディペント映画祭2009から先日観た三本目。
『収穫』 原題 麦收/Wheat Harvest 2008年 徐童 監督
北京の高速鉄道の線路近く騒音が入る狭い部屋にひとり暮し、床屋型の性風俗で働く通称:洪苗(ホンミャオ)とその友人・恋人・遊び仲間たち。ところが田舎の父親の病気容態が悪くて時々故郷へ帰る、高額な治療費の足しにと稼いだお金を母親に渡して、麦畑の農作業も手伝う。


都会の裏社会の人間模様を描いた手法はアリでも、彼女の田舎まで行って家族を撮って(しまって)いる作品に、終始うろたえる。公開の承諾は?家族は娘の仕事を知ってるのか?
とはいえ情緒に訴える撮り方はせず、それでいて彼女の献身的な『親孝行』に少し前の日本社会を既視感。無論ネガティブにだが。