前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

EUフィルムデーズ2010「小さな泥棒たち」「アラビアン・ナイト」

http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2010-6/kaisetsu.html
京橋のフィルムセンターで金曜から始まった EUフィルムデーズ2010上映を見に自転車で行く。気温の低い薄曇りの日曜昼なか、皇居のお堀の道路が車規制の自転車天国だった。今日観た2本とも満員に近い入り。


「小さな泥棒たち」2009年 ラトビア 
ローン返済が滞って銀行に住居を差し押さえられた家族の幼い姉弟が、親にナイショで銀行の金庫破りを企む冒険モノ。
全編よくできた家族向け映画だった。ヒネた大人の客としては勝手にエンデの「モモ」的な問い掛けを期待したけど、それは無かった。銀行側は単純に間抜けな悪者として描かれている。祖父母が住む田舎の農園は綺麗なおとぎ話の世界のようで・・・、
安心して見れる娯楽映画。当然、MINOXでは撮ってませんから〜。


アラビアン・ナイト」2007年 ルクセンブルグ
ルクセンブルグ在住で鉄道乗務員の主人公がある日、ケガをした移民系の若い女性をかくまう。やがて彼女の話すアルジェリアの故郷の村や、彼女自身に心惹かれていくがー


仕事の他に地域コミュニティの活動に参加して、しっかり暮らしている主人公の「日常」が、時間を掛けてきっちり描かれていて、なかなかアルジェリアへカメラが行ってくれない(苦笑)
それが息苦しさから来る、アラビアン・ナイト=異郷・異民族の異性への強い憧れ になってくのかな?どうするつもりかと思って観たラストの落とし処は、製作者のしてやったり感もアリ ざ・ん・ね・ん〜。