前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

映画省

「スターリンへの贈り物」

昨日、江古田映画祭で2008年制作カザフスタン映画「スターリンへの贈り物」を観た。 主人公のユダヤ人少年と晩年のエルサレム映像には旅で出会ったロシア系イスラエル人を想起。 少年浮浪者グループリーダーにはソ連末期のロックバンド「キノー」ビクトル・…

名画座で「マッドマックス 怒りのデスロード」「ミッション・インポッシブル ローグネーション」

飯田橋ギンレイホールで去年評判の良かった洋画2本立てをリーズナブル料金で視る。名画座で娯楽映画観るのは相当久しぶり。映画館は良かったけど、あとは個人的な備忘録でしかない。 「マッドマックス 怒りの〜」 何年に一本かという大傑作という評判も、動…

韓国映画1934ー1959 創造と開花「青春双曲線」(1956)

京橋フィルムセンターで「日韓国交正常化50周年記念 韓国映画1934ー1959 創造と開花 」 熾烈な朝鮮戦争が休戦になってから間もない時期に作られた「青春双曲線」(1956)を観た。 35ミリ上映予定が都合でDVD上映に。音楽満載の恋愛喜劇、思った以上にバラック…

中国インディペンデント映画祭2015「詩人、出張スル」

ポレポレ東中野で中国インディペンデント映画祭2015 雎安奇(ジュー・アンチ)監督2014年作『詩人、出張スル』鑑賞後に来日の監督トークセッションまで聞けてよかった。2002年の新疆ロードムービーと知れば、幻聴で勝手に刀郎が流れる。2005年夏に似たルート…

中国インディペンデント映画祭2015「癡(ち)」

ポレポレ東中野で中国インディペンデント映画祭 チュウ・ジョンジョン監督2015年作「癡(ち)」 長年思想犯として収容所に入れられていた老人のインタビューと、簡素な小劇場のセットを模しての淡い再現ドラマが、小刻みに交差する不思議な作品。中華人民共和…

中国インディペンデント映画祭2015「えぐられた目玉」「凱里ブルース」

中国インディペンデント映画祭2015 ポレポレ東中野で開催中、3回券買って視る。 徐童監督の2014年作品「えぐられた目玉」 前作同様に全身クセの強い人達が雄弁に語るドキュメンタリー、今回は地回りの芸人を撮っている。葬儀の鳴り物を担当したり遺族にお金…

イスラーム映画祭2015

http://cineville.jp/iff/ 渋谷ユーロスペースでイスラーム映画祭。いつものユーロスペースなら直前に行っても大丈夫かなと油断してたらロビーがもう超満員で驚いた。いつもの場所じゃない感じ。30分前に整理券が140番代でもう立ち見ギリギリセーフなり、階…

「河 Gtsngbo」

東京国際映画祭 出品作 六本木ヒルズのTOHOシネマズで鑑賞。 何本目かのチベット語映画は「オールドドッグ」の撮影・美術担当もしたソンタルジャ監督2015年作「河」 主役の小さな女の子を中心に親子関係に何か問題を抱えた三世代の物語。放牧の暮らしも順調…

「ビースト・オブ・ノーネーション」

東京国際映画祭2015 作品 新宿ピカデリーで鑑賞。 Netflix製作で映画作品という珍しさも。会場は2回目の上映だったせいか客数は少なかったけど、今年観た映画ベスト1は確実にこれ。ネット配給会社が作ったドラマと侮ってたら、予算と人間が充分に投入されて…

If Only [ Kaash ]

東京国際映画祭2015 インド映画「If Only 」( Kaash ) 舞台はNYとインド西部。NY在住で褐色の肌が理由でオーディションを落とされ続けている女優と、カメラマン志望の主人公。ふたりは別れる事になり男はSNSで知り合った女友達を頼りインド西部へ旅に出る…

したまちコメディ映画祭2015「とり・みきの吹替 凄ワザ講義」

映画講義「とり・みきの吹替“凄ワザ”講義」 - 第8回したまちコメディ映画祭in台東 東京国立博物館 平成館ホールで ドイツのドイツらしからぬ、あまりに雑なパペット人形劇・リアル役者の混濁コメディ映画をたたき台にした 『スサミ・ストリート全員集合 〜…

子供たちの涙 〜日本人の父を探し求めて

ドキュメンタリー映画「子供たちの涙〜日本人の父を探し求めて〜」 渋谷アップリンクで視て来た。今日は上映後に砂田監督と来日中のオランダ戦争資料研究所(NIOD)の研究員とのトークもあり。 太平洋戦争時の日本占領下インドネシアで、日本兵と現地女性との…

”記憶”と生きる 〜元「慰安婦」姜徳景の生涯

“記憶”と生きる: 元「慰安婦」姜徳景の生涯作者: 土井敏邦出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2015/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る初版を読んで6/7日 日比谷コンベンションホールで完成記念上映会で視た。しばらく感想が書けなかった。7月…

「もうひとつの約束」

日本特別上映会開催 韓国映画「もうひとつの約束」 レイバー映画祭2015のオープニング上映で観た。去年ドキュメンタリー作品として上映された「貪欲の帝国」サムスン電子半導体工場での作業員がん多発事故を、被害者家族の物語としてドラマ化した作品。 もの…

「サイの季節」

脱毛エステを町田で選ぶなら|町田市での脱毛はここがよかった! シネマート新宿で観た。 前作「ペルシャ猫を誰も知らない」でイランから亡命生活中のバフマン・ゴバディ監督作 抑えた色彩の映像が綺麗。だけど、とても実話とは思えない積年の愛憎劇は重かっ…

「テロルと映画」出版記念 映画はテロルにどう向き合うか

映画はテロルにどう向き合うか 久々のアテネ・フランセで四方田犬彦氏の講演会を視る、聴く。各作品を解説付で抽出して視れたのも貴重。テロルと映画 - スペクタクルとしての暴力 (中公新書)作者: 四方田 犬彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/06/…

「ギター・マダガスカル」

映画「ギターマダガスカル」公式サイト 新宿K'sシネマのレイトショーで観た。アフリカ大陸の南東へ寄り添うマダガスカルを縦断しての音楽旅。

リヴァイアサン

渋谷シアターイメージフォーラムで上映中のハーバード大学 感覚民俗学誌ラボ 選集「ハント・ザ・ワールド」で上映中の4作品のひとつ「リヴァイアサン」 Leviathan リヴァイアサン 旧約聖書に出てくる渦巻き状の海獣 夜のトロール船の低音ノイズ、雨の様な飛…

フタバより遠く離れて2

ポレポレ東中野で「フタバより遠く離れて 2」上映後に舩橋監督のトークを聞く。◯公式サイト http://nuclearnation.jp/jp/ 予告編動画 http://vimeo.com/107120572 前作「フタバより〜」は映画館で2回観た、これまで観た原発関連のドキュメンタリーの中でも…

イラク チグリスに浮かぶ平和

ポレポレ東中野を会場にTOP :: Tokyo Docs 2014 来週から上映予定の映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』公式サイトを特別先行上映とトークイベント。対談には監督の綿井健陽氏とTBSの金平茂紀キャスター。 TOKYO DOCS主催のためか 客席は放送関係者が多か…

旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 ウクライナ・クリミア・コーカサス編

http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/tokusyu/vincent.html 旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 ウクライナ・クリミア・コーカサス編 〜民族が複雑に入り組む地に響き渡るハーモニー、郷愁 今回は黒海とカスピ海の合間に集中している地域。…

旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 地中海・アフリカ編

http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/tokusyu/vincent.html 旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 地中海・アフリカ編 〜多様な文化の入り混じる土地で生まれた生活と祈りの音楽 今回はとても広範囲、北はフランスから南はタンザニアまで。 昔…

旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 アジア編

http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/tokusyu/vincent.html レイトショーで見てきた。旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 アジア編 〜失われつつある民族文化と街の雑踏に灯る音楽の力 インドネシアでの映像がジャカルタの生活圏をちんどん…

旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 ブラジル編

http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/tokusyu/vincent.html レイトショーで見てきた。旅する映像詩人 ヴィンセント・ムーンの世界 ブラジル編 〜音楽が生まれた街 音楽が育った路地裏 日常の路上から商業施設、台所から地続きの屋外ライブ、観光地か…

2014レイバー映画祭

レイバー映画祭2014 豪華ラインナップで7.26に開催 ここのところずっと原発事故関連のドキュメンタリーを見続けている、で見逃していた「A2-B-C」と韓国サムスン電子の労災問題「貪欲の帝国」が日本初公開という魅力的なラインナップ。結果的に5本とも視て良…

ホドロフスキーのDUNE

新宿シネマカリテ ホール2最終上映回で観た。流石のホドロフスキー節炸裂。意志の強い新興宗教の教祖のような怪しさもあり、やっぱり話術には笑わされる。 http://www.uplink.co.jp/dune/ エイリアンのデザインで有名なギーガーは最近亡くなったけど、この…

「シロウオ」〜原発立地を断念させた町

止まない雨模様のなか江東区民会館ティアラこうとう での自主上映会を観てきた。 http://www.kasako.com/eiga1.html 入場は130番台と自主上映会としては堂々たる大入り。主催者の呼びかけもあってか高齢者が多めだったのは気になった。 日本各地には国の原発…

映画が伝えるルワンダ虐殺

仕事帰りに中野ゼロホールへ ルワンダ虐殺20年追悼 特別上映会「映画が伝えるルワンダ虐殺」(ルワンダ大使館・シネマアフリカ共催) http://www.cinemaafrica.com/?page_id=1690 無料イベント2日目ということもあり500人収容の小ホールに最終的には400人…

「リアリティのダンス」上映ホドロフスキー監督来日イベント

70年代から「エル・トポ」「」ホーリーマウンテン」「サンタ・サングレ」強烈な作品群を世に出し、到底長生きするとは思えなかったホドロフスキー監督、まだ健在で新作を作っていたのを知った去年秋のこと。東京国際映画祭で未完の大作映画ドキュメンタリー…

「Let it go」聴きくらべ

先週のWeb記事で知った、アレックス・ボイエと子ども合唱団のコラボでディズニー・アニメ アナと雪の女王「Let it go」カバーMV 凡庸に言えばアフリカンなアレンジが新鮮。ミュージカル名曲入り確定のこの楽曲に、違和感なく温かい低音を入れてるところと、…