前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

遅れてお悔み

ポッドキャストで配信のフジテレビの落語アーカイヴス『フジポッド』を聴いてたら、意外な訃報を遅れて知る。
立川文都 『短命』
http://fujitv.cocolog-nifty.com/yose/2009/12/post-4c39.html
円楽と同じ日に亡くなってるのも、この演目のサゲも・・・運命なんて信じないけどこの結果は底意地悪くて困る。命日のトレード希望。


約十年前くらいの思い出。二つ目の立川談坊から真打昇進で文都になる前後、師匠談志が原因で長く寄席に出演出来ない立川流の落語家が日暮里サニーホールで毎月格安の入場料で落語会を開いていたのを通って観ていた。周りはタダ券のお客も居て今とは違って落語人気は低迷期だったと思う。言わずと知れた立川流一門は、きっちり古典派から、漫談風からエログロ新作まで師匠に負けず個性的な芸人のカタマリ。そのなかで見た当時の談坊は東京で上方落語を聞かせてくれる珍しい存在でありながら、なぜ立川流に?と思わせる常識人にも見えた。
東京で上方落語といえば96年に亡くなった二代目桂小南が飄々と演じる『河豚鍋』が好きだったので、文都師匠も長生きしてほっこりする名人芸を高座で見せて欲しかった。