前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

北京から天津へ

北京ー天津 和諧号

朝、北京のユースホステルをチェックアウト、地下鉄で北京駅へ向かう。日曜の朝なので地下鉄も空いている。2年前は気づかなかった、通路の監視カメラとかアレコレ目に留まる。北京駅二階奥の天津行き専用切符売り場で簡単に切符を買う。すでに気が緩んで一等51元の席など買う。先頭が流線型の車両で30分に一便くらいの間隔で運行しているよう。所要時間69分、京成スカイライナーっぽい。


一等は通路を挟んで横に2席づつ、大柄な人も余裕なスペース。二等もそれほど狭そうにみえない。
微妙に横揺れはあるけど、時速160キロで運行。到着駅はやっぱり天津臨時駅だった。


快適な旅も外にでると大混雑。空気もよどんで蒸す。この辺は7月に泊まったので、駅の横にある路線バスターミナルから旧天津駅へ向かうバスに乗る。ここも大混雑。旧天津駅は2年前に視ているけど、建て直し中でバスルートからは元の位置を見つけられない。そのまま繁華街を通って終点の天津西駅まで。


この辺は地方の街の風情、ここで泊まろうと駅近くの大きめな旅店へ。建物三階の入り口まで上がってから、オバサンに発音を不審がられて尋問、外人は駄目と断られる。街の淀んだ空気がさらに蒸す。


ここから地下鉄で繁華街へ戻ろうと、中国では珍しい切符の自動販売機(タッチパネル)にお札を入れる。……認識しないっ!
機械にまで拒否されたようで疲れる。
仕方なくバスで旧駅近くへ戻る。今回は目印の場所を思い出せた。

工事中の駅を少し回り込んで安そうな旅店に入ると、目つきの鋭いオバサンに「没有」と断られる。
特別行政市「天津」は宿も強気なのか。
も少し工事現場寄りに建つ特价100元と垂れ幕の賓館へ。工事中は開店休業中かと思うくらい周囲は閑散としている。それでもフロントは一泊150元と強気な価格を提示。あっさり妥協してチェックイン。
エレベーターで5階へ。設備も窓からの眺めも好いホテルだった。頼む前からお湯のポットを置いてくれた。


部屋のエアコンをつけると、外で雷鳴、ほどなく夕立のような雨が降る。東京の夏でもありがちな、異常に蒸した後に降るパターン。これは日没前にも再度降り出して翌朝まで雨は残った。
街歩きは雨の止み間の2時間程度、普通なら澱んだ空気を洗い流すものが、工業地帯特有のスモッグが頑固に残る。街歩きも楽しくない。住んでいる人には失礼な言い方になるけど、蘭州の空気と重慶の湿気を重ねた感じ。も少し違う季節に訪れたい。



駅の西から観光地の古文化街へ向かう途中に、古い西洋建築と通りを幾つも見かける。川を渡る専用歩道の両岸になぜか戦車が二両展示してある。



そこから南に歩いて南市食品街へ、思ったより店は少ない。突き当たりの店で豪華に(自分としては)中国旅最後の晩餐。この店と料理は当たりだった。また降り出した雨に押されるように宿まで帰る。