前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

管口から盤錦

朝、管口バスターミナルで昼発の切符を買う。宿へ戻ってパソコン作業。撮り溜めた写真をweb用に加工してブログへアップ。旅に来てまでコレをする必要はないけど、前回も帰国してから2ヶ月分を整理するのが大変で(言い訳)。


現在地とこれから行く街の概要などを検索して視る。以前の旅を思うと情報収集は便利。でもこれは街のネット屋でも可能。


11時に快適な宿を出て、12時発の盤錦行きバスへ乗る。距離が60キロ程度なのでミニバスかと思ったらエアコンバスだった。2〜30分おきに出ているのに、街をのろのろ走りながら客を集めていく、到着するのに2時間近く掛かった。途中はまだ黄色く実っていない水田地帯が多い。この辺はブランド米の産地とか。その周辺に点在する地下油田を汲み上げる機械が点在して首を振っている、不思議な低地。



まだ昼の陽射しが強い2時前、盤錦バスターミナルの回りを宿探しに歩く。道路の反対側を廻って、おばさんに声をかけられる。部屋を見る事にしてついて行くと団地の自宅を改造した宿、8畳くらいの広い個室で20元と安い。ベッドがデカくて中庭が見える窓も大きい、ふとんカバーとシーツがファンシーだけど。


ここは同じような団地の少しジグザグ入った中なので、玄関に旅店とも書いていないと、外から帰るとき目印を3カ所くらい覚えなければ戻れない。実際、散歩と夕飯に出る時におばさんに電話番号を聞かれたけど、いまどきケータイは持ってない客なんて居ないんだろう。帰宅したら玄関のブザーを鳴らす事にする。


街の繁華街は歩ける距離にあった。何本かの大通りを歩く、ショッピングセンターがある一本内側の通りに日式快餐「新干銭(新幹線) しんかんせん」と看板の小さな店を見つける。普段は旅先でわざわざ日本食は食わないけど、ここは安そうで普通の客も居そうなので入ってみる。15元の豚定食のようなもの、ご飯と生姜焼かと思ったら、おかずは角煮を切ったものとサラダ、デザートにスイカ一切れ、お吸い物にワカメのようなもの…が入ってるセット。
4人席のテーブルが4つ、内装の飾りは日本っぽい写真と、萌え系画像が額に入ってる。
おてもとの印刷を見ると他に支店が3カ所ある。


街の繁華街らしいところを廻って、日没前に宿というか団地へ戻ると、ブザーを鳴らしても出てこないっ。場所を間違えたかな?と外に出て部屋から見えた向かいの看板などを確認、他の部屋に明かりが点いてない。仕方なく街をも一辺廻って、時間を潰す。完全に日が暮れると団地の階段は真っ暗。一階に点在する足浴マッサージ店のおねえさんたちが声を掛けてくる。誘惑に負けずに再び暗い階段を上がってブザーを鳴らし続ける。


どうしようか迷っていた時、この家の子供が鍵を持って帰ってきた。またここも小学校低学年くらいの子。客とはいえ、知らないおじさんを暗闇から玄関に入れるのはどうかと思うけど、助かった。


テレビの音楽チャンネルでグループ歌手特集など視てから寝る。