前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

フフホトからバオトウ・包頭へ

konton2007-08-27

フフホトを出て西に約150キロの街バオトウへバスで向かう。
バスは頻繁に出ている。高速に乗れば早いけど2時間係る。バオトウは鉄の産地で工業都市と中国地図冊に書かれている。街の地図は東と西区に別れていて、フフホトからのバスは東駅前のバスターミナルに着く。バスを降りると予想外に客引きが多い。バスターミナルの中で時刻表を見て翌日の行き先を決めようとすると、そこでもひっきりなしに行き先を訊いてくる。
とりあえず一泊しようと宿を探す。大きめの招待所で部屋を見て決める、身分証と言われてパスポートを出すと、ここも外国人は駄目だと断られる。諦めて斜め向かいの賓館のロビーへ恐る恐る入ると、やっぱり高すぎ。さっきの招待所の5倍くらいの値段なので諦める。


東駅の周りをぐるぐる歩いて、とりあえず西地区へ行くことに決める。東と西は路線バスで結ばれているけど、表記がわかりにくい。たとえば
【東駅站 ー 二旅社】とか、二旅社は西地区の長距離バスターミナルと後で知る。とりあえずくたびれるまで西へ歩いてみる。なにしろ中国で買った地図はこの街の縮尺が書いていないので。


昼の晴天の中、乾燥しているので汗も感じない。気力が萎えた頃、途中の停留所で地元のヒトにバスの行き先を尋ねて待っていると、フロントガラスに行き先を書いた別のミニバスが来る。途中で駅に寄るようなので乗ってみる。行き先を言うと2.5元。これは未舗装の地区、開発されていない鉄道の南側を走るバスだった。砂埃と村と工場と、でこぼこ道。自分の頭の中の内モンゴルのイメージがようやく符合する。


旅人はどうにも勝手なもの。


随分時間が係ってバオトウ・包頭駅にバスが着く。
●グーグルマップでの位置
 駅の周辺は東駅前より静か。近くの賓館に特別60元との垂れ幕を見て入る。実際はダブルの部屋が安くて80元だった。窓からの眺めもそこそこだったので、諦めてここに泊まる。高い部屋にはネット接続モジュールがついている模様。


部屋のPOP広告に、夜の保険用品とか怪しいマッサージの宣伝あり。市内のイエローページが置いてあったので、市街地の業種別商店の住所などチェックする。


どっぷり昼寝して、夕方から長距離バスターミナルらしい処まで路線バスに乗る。ここの長距離バスターミナルはてごわいっ。時刻表も何も無い。閉まりかけの窓口で訊くと、出発時刻だけ教えられ当日売りだから明日来いと言われる。
こういう場所からの便は限られている、明日の切符が必ず取れるとはかぎらないので、どうも中途半端な気分。


帰宅ラッシュの中で日没まで路線バスを乗り回すことにする。路線ごとに違う繁華街と住宅街を縫うように走る。建設現場からヘルメットをかぶったままの集団が乗ってくる。出稼ぎの宿舎まで帰るのか、金槌握ったまま乗るのはヤメなさい。こんな風に私用の道具を持ち歩く作業員もよく見かける。
翌朝乗ったバスは、日雇いの溜まり場を通った。