前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

少女時代 初の東京ドーム単独コンサート

12/9(火曜)分の備忘録。
仕事終えて自転車でいつもの帰路途中で見に行けるという至福、3塁側1階内野席で観た。
開演開始キッカリに 宇宙から地球を、日本列島から東京ドームへ舞い降りるというド定番なCG映像。
アナログな円盤型気球と天井を舞う「GG」印のホログラム、観客席全員を無差別に狙って照射する高出力レーザービーム。予想外にイイ感じの重低音に圧倒される。


数日前のネット記事を思い出し、そうだな今は21世紀。
http://tabi-labo.com/64190/laser-event/


指向性スピーカの性能向上とか音響の良さに期待、最新のドームコンサートってこんなになってるのかと、いやSMの手腕でしょうか。
歌が始まるとそんな事はなかった、いつもの残念なドームクオリティ。このアニメ声はなんだかなー


短いMCを挟んでカテゴリ別楽曲の連射、短い休憩としての短編映像。時にゴンドラ乗ってファンに近づく、全体はツアコンと変わらない。
韓国語活動曲が日本語Verで歌われる度に天井を見上げたりもする、FLOWER POWERを筆頭に日本語歌詞が強烈に攻めてる2ndフルアルバムからも多く披露されたのは良かった。ガーリー系な曲では居場所がないけど悪くもない。
初心に返ってという事なのか、いや、あの衣装は・・・ぺろぺろキャンディを振り回す「Kissing You」と大ヒット曲「Gee」は、おとなの女性に成長した今の少女時代で観たいとは思わなかった。



会場を埋めたソシペンの多くは、MCの中でメンバーがジェシカ不在について何か言うか、匂わす事をするのでは?と気になってたと思う。会話も流暢なマンネがメッセージ紙を出した時には一時心肺停止に。しかしそれは触れられず毎回スルーされていく。スクリーンにはスペシャル映像から消された(再編集された)ものを観せられ、個人の脳内から強制的に殺されていく大切な記憶。
シカ様の重要な各パートも他メンバーがカバーしている映像を視る度に、残念な想定内というしかなかった。


少女時代の少女時代たるボーカルが消えたなら、これを期にグループ改名した方がいいと思う。元々は不動のテヨンとジェシカという異質な天才が2人も同じグループにいる、異常でイビツで無闇に豪華なチームが「少女時代」とは感じていた。ジェシカの少女的なビブラートは日本語フルアルバムで音源からも光り輝く凶暴なフリルを見せた。デビュー以来こんな才能を無駄使いするグループに長く居続けてくれているだけで感謝してもいた。


デビュー曲の「in to the new world」バラードVersion、ついに望んでいたものを観せられた。
曲の序盤からしばらく、横並びのセンターがひとり分大きく空けられていた場所にメンバーの気持ちを勝手に読み込んではこちらも救われた。
(まぁこの辺は 読み手が望むものはなんでも聖書に書いてある的な錯覚で。)


存在を知ってから後追いで2007年韓国デビュー当時のTV番組を視たりして、MVではピンと来なかったものの、音楽番組のステージではとてもアイドルとは思えないプロアスリートの限界も超えそうな振り付けの激しさに圧倒された、バラエティ番組では換気の悪そうな学校の体育館でのドッキリ企画、無反応な生徒たちに精神的ショックを受けたまま2度も歌い踊らされて、メンバー全員が滝の汗。収録終えて外に出た時にジェシカが倒れ介抱するメンバーの姿は忘れられない。


9人でもう充分やり切ったとは思う、思うことにする。