前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

炭鉱(ヤマ)に生きる

ポレポレ東中野で特集上映中<映像の中の炭鉱>から
『炭鉱(ヤマ)に生きる』2004年 公式HP
http://www.montage.co.jp/yama/index.html
明治・大正・昭和と筑豊地方で子供の頃から炭鉱(ヤマ)に入って働いていた山本作兵衛さんの絵に、小沢昭一の語り。当時の炭鉱労働の作業の変遷と、炭鉱長屋(炭住)での人々の暮らし風俗を紹介している。売り子、大道芸、炭住の人々の娯楽、旅芸人と劇場。炭鉱が賑わっていた当時を知る老人たちのインタビュー&絵解き炭鉱の暮らし〜といった感じ。


闇の中で落盤やガス爆発、出水、トロッコ事故など危険と隣り合わせの重労働は、命を預ける仲間の絆を強くしていた。


炭鉱といえば重要な組合史には触れていないけど、それはこの作品が棟割長屋に住んでいた沢山の家族の生きていた記録に絞っていたからだろう。


上映後に作品の主役 山本作兵衛と親交のあった写真家 本橋成一氏の話を聴く。
炭鉱経営が先細りして、土門拳の写真集『筑豊のこどもたち』が世間で評判になっていた昭和35年ころ、現地の初取材で記録文学作家の上野英信に会ってから、筑豊通いと交流が始まったとのこと〜。
興味深い貴重な話だった。