前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

革命から生活へ ロシア・アヴァンギャルドのデザイン

埼玉県立近代美術館で開催中の『ロシアの夢1917−1937 革命から生活へ ロシア・アヴァンギャルドのデザイン』を観に行く。
http://www.momas.jp/003kikaku/k2009/k2009.10/k2009.10.htm
革命初期からの各種ポスター、雑誌、舞台衣装、陶器や家具と幅広く展示されていた。映像もあり。
ステンベルグ兄弟の描いたポスターでしか知らなかった『カメラを持った男』の3分程度の上映もあり。
ロシア・アヴァンギャルドの時代、流石に今現在もお手本になる構図とデザインの数々、21世紀のご自宅のインテリアにお薦めな一品も多い。とはいえレーニンの横顔と『働かざる者食うべからず』と印刷された陶器皿とかは・・・、国家増産計画のために日曜を無くしてしまった曜日編成とかは・・・
芸術家たちの理想の革命の多くは、スターリン体制の下で自殺や強制収容所行きや粛清の末路をたどる。


この美術館へ来たのはおそらく2度目。いつだったか風刺画シャルル・フィリポンの(タイトル忘れた)企画展。展示品を見ていたら背中に重厚な声がした、振り返るとその日講演に来たマルセ太郎学芸員の説明を聞いて立っていた。この後の講演も聴いたけど、マルセ太郎の風貌に圧倒された。この企画展でこの講師というセッティングにも感心した記憶あり。




美術館のある公園を斜めに北浦和駅前に戻り『埼玉大学行き』バスに乗る。
数年前から存在は知っていたけど近くまで来る機会がなかった『ウイグル料理』の店を今日こそは!と。


和北町の停留所で下車してバス進行方向に歩くと『シルクロード ムラト』があった。一見居酒屋風な店内風景。頼むのはもちろんラグメン!え?ラグメンセット?(ごはん・細めん・きしめん) 三種から選ぶとは予想外で悩む。大体『きしめん』は現地で食べてた弾力の強い平たい伴面タイプだろうけど、ホントに歯応えの無い日本のきしめんだったら〜、などとこの世の終わりのように考え込んでいたら、オーナが流暢な日本語で『悩まなくても大丈夫だから、どれ頼んでも満足するから』と助言をくれる。今回はきしめんタイプを頼んだ。例の麺を長〜〜く伸ばす、ねじる工程がカウンターからよく見える。これであのもちもち感と弾力はもう保証済み。羊肉串のカワプ4本頼むと、ささっと眼の前で焼いて出してくれる。大きさはウイグルの西側の町で食べたカワプと同じ大きな塊で肉質はより柔らかい感じ。


家族連れがテーブル席に、オーナーと気さくに言葉を交わす年配の常連客がカウンター席に、日曜昼過ぎに見た店内は思ったより地元密着型。
ラグメンの食感に満足、ただ量がやっぱり日本人向けだった。胃に余裕があったのでベンツュルという水餃子も頼んでみる。食べ易い大きさの10ヶ、つるつるした食感。腹に入れた後から肉の重量感が来た。



お店を出て満腹感をこなすために、埼京線南与野駅』まで歩いてみる。お店のホームページにはバスで約10分とのこと、徒歩17分と余裕だった。道もワカリヤスイ。郊外にもまだまだ行かねばならぬ文化あり。