前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

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”記憶”と生きる 〜元「慰安婦」姜徳景の生涯

“記憶”と生きる: 元「慰安婦」姜徳景の生涯

“記憶”と生きる: 元「慰安婦」姜徳景の生涯

初版を読んで6/7日 日比谷コンベンションホールで完成記念上映会で視た。しばらく感想が書けなかった。

7月から渋谷アップリンク、各地で上映。作品公式HP
土井敏邦 監督『“記憶”と生きる』公式サイト


第一部はかつて慰安婦にされた7人のハルモニたちがソウルで共同生活をしていた「ナヌムの家」での暮らしを1994年から、ひとりひとり性格の、考えの違いが分かるところまで共有する3時間半の編集になっている。第二部は書籍でもメインになっている姜徳景(カン・ドクキョン)さんの映像記録。

90年代はじめまで、ひとりひとり忌まわしい過去を家族にも友人にも語れずにいたのを、名乗り出る行動に向かわせたのは、慰安婦は無かったとか政府は関係ないとか言う日本からの声が、どうしても我慢できなかったからだという。それぞれ親族の名誉に傷がつく心配があり、兄弟や子どもに初めて元慰安婦をさせられていたと告白しても、言わないで下さいと止められている。公の場で名乗り出るまでもハルモニたちの苦悩は想像を超える。


人間としての自尊心と、日本政府のメンツ(体裁)との争いが簡単ではない事を自覚もしながら、長く抑え込んでいた過去の忌まわしい記憶を、訪ねて来るひとごとに何度も語らされて、さらに苦しんでいく。


阪神淡路大震災発生時のニュースを居間の共同TVで見ながら、本気で日本の災難を心配してくれる姿に、見ている自分が動揺してしまう。自分は人の痛みをここまで別け隔てなく共有できるのかなと。
実際にソウルの日本大使館前の毎週水曜抗議行動は1回休む事になった。


新居として建てられ、結果的にそう長くは暮らせなかった 郊外の住宅の庭でひとりひとりの遺影が映される。


当時の取材映像は1995年8月 NHK ETV特集「分かち合いの家のハルモニたち」として放送されたという。再放送求む。


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ハルモニたちの存在を亡くなるまで黙殺すること、それでなにか成功したのかな。この20年は損失でしょう。加害国の政治家の発言は前よりも幼稚で悪辣になっている。「カネが欲しくて騒いでいる」なんて中傷フレーズは今や日本人同士にでも何にでも使いたがる。
あやまってばかりとか?謝って済む程度の問題でもあるまいし。
日本政府が聞こえないふりを続けているので、もう韓国内の蝶基金ベトナムコンゴの戦時性奴隷の救済に動きはじめてる。
自国内で「反日」とか安売り認定するのって自己愛と愛国の分別がつかないDV野郎か、戦時中に気に入らない隣人を特高に密告する癖の強い婦人会の方でせう。