前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

福島原発事故ー 被災者支援政策の欺瞞

先月終わった福島映像祭2014最終日のトークセッション会場で購入。

福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞 (岩波新書)

福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞 (岩波新書)


被災者支援がなぜここまで放置されているのか、お役所仕事というよりも官僚の意図的なサボタージュ。やる気のない大手メディアでは匿名集団で「自称」頭のいい官僚主導でも、この毎日新聞記者の追求過程では官僚たち個人個人の名前も慇懃無礼な言動も外へ発信されていく。大きな責任回避のために小さなウソを作っては誤魔化して数字を弄っては公式文書を作成していく、情報公開法もどこ吹く風で分厚い黒塗りの書類が届く。


彼らの特権意識はあまりに病的過ぎて、こんないけ好かない連中と対話が成り立つとは到底思えない。間違いは絶対に認めない「国策」スケジュールを進めるために呼ばれた有識者や専門家のなかには、会議の内容や内部情報を教えてくれる人が居るのは救いだと思う。直接取材に行って断られたり貶されたり、徐々に原発事故対策の決定権を持つ様な大きな役割を担っている役職のにんげん2人 が絞られてれていく。本人たちは悪びれもせずお気に入りの雑誌記事を教えてくれたりもするのだけど。


大手メディアや官僚は自分たちの理想的な原発事故の矮小化を邪魔する記事と受け取れば「不安を煽るな」「風評被害」と仲間同士で強く共感するものらしい。
安倍政権以来、相手の話を聴かない、強い口調で押し切る、あきらめさせる、企業の解雇マニュアルにも似た人を小馬鹿にした強引な行為が横行している。明らかに自分よりも馬鹿そうな人物が役職を振りかざして「勉強しなさい!」と一方的に恫喝される社会に我々は生きてる。だから原発事故も起きたんだな。