前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ホドロフスキーのDUNE

新宿シネマカリテ ホール2最終上映回で観た。流石のホドロフスキー節炸裂。意志の強い新興宗教の教祖のような怪しさもあり、やっぱり話術には笑わされる。
http://www.uplink.co.jp/dune/
エイリアンのデザインで有名なギーガーは最近亡くなったけど、このドキュメンタリーに多く出て証言している、ダリが出演交渉された時にギーガーの作品を褒め薦めたのがきっかけなのは意外というしかない。ダリの作品は好きだけど歴史上の奇人という先入観が強くて、映画初期の実験作「アンダルシアの犬」と幻の大作「Dune」豪華制作スタッフが後にハリウッドに産み落とす作品群と細い線で繋がっているのかと。


フランスのコミック、バンドデシネの旗手メビウス描く絵コンテ集があって、今回の映像化に大作の骨子を想像させるチカラが伝わる。出演者が超有名人ばかりなのは正直どうかと思うけど、キャラクターの世界観や、宮殿、宇宙船のデザインでもそれぞれ違う個性的な才能を集めているのには唸ってしまう。
しかし全長12時間、いや24時間の大作だったら迷惑だったかな。


デビット・リンチ監督「砂の惑星 Dune」ロードショーではなく名画座で観たと思う。ストーリーは壮大なのに色々省略しぎて正直理解できなかったけど、SFなのに描写がリンチらしく生々しいカット多めで脳裏に焼き付いている。スターウォーズシリーズよりは自分好みの映画だった。今回初めて失敗作と位置付けされてると知った。あーそうですか。