前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

震災以降 終わらない3.11 〜3年目の報告

震災以降 東日本大震災レポート (東日本大震災レポート「風化する光と影」)

震災以降 東日本大震災レポート (東日本大震災レポート「風化する光と影」)

独自の視点で被災地へ通っている複数のジャーナリスト、ライター、新聞記者による3年間の経過、地元からの寄稿、対談を載せた共著。


見出しラインナップが内容の説明にもなっている出版社HP書籍紹介
http://31shobo.com/2013/12/22/震災以降/



14日夜の阿佐ヶ谷ロフトAでの編著者による出版記念トークイベントを聴きに行った。


各地の復興商店街の近況と人の流れの変化、震災遺構として残すかあるいは取り壊し以後の変化、各地に点在する仮設住宅の抱える問題の幅広さ、大川小の遺族が提訴に踏み切るまでの経緯、教育委員会・行政との不信。メンタルケアが3年目から始まって拒否する方も、遺族の心情を一括りでは語れないこと。「釜石の奇跡」は報道されている程に避難学習が地域や世代間で徹底していなかったこと、石巻鵜住居(うのすまい)地区では普段から避難訓練に使っていた防災センターへ逃げた人々が犠牲になったことなど、報道からもボランティア活動からも見落とされている北茨城市の小規模仮設住宅茨城県潮来市液状化が未だ復旧工事途中なこと、
福島県中通り須賀川市での農地用水ダム決壊による死傷者と住宅被害。


人命を守った岩手県洋野町の防災対応の終わらない試行錯誤など
改めて311被害の広域さを知る、継続して伝えて欲しい現地が多すぎる。阪神大震災からの震災資料アーカイブ化と同時に。
もっと自分を含めて被災地に関係する縁故者、継続して通っている人は、伝わらない無力感に囚われず発信すべき。


小さな個人個人がそれぞれ出来る事をやっていく、とはいえ、福一の汚染水と復興予算の流用が常態化して止まらない。