前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

セミナー 考えよう トルコへの原発輸出 〜現地からの報告

仕事帰り自転車で1時間半掛かった、へろへろしながら国連大学の建物内へ、セミナー開始に10分遅刻。


国際環境NGO FoE japan国際環境NGO FoE Japan主催
セミナー 考えよう トルコへの原発輸出 〜現地からの報告


守田敏也さんのトルコ黒海沿岸の原発建設予定地シノップ現地報告。
トルコ黒海沿岸の真ん中に少し飛び出た岬がある、山からの養分を運ぶ川と、浅い入江での漁業。緑に囲まれて牧畜。避暑地としても人気の地。
しかし建設予定地では環境アセスメントなど考慮せず木の伐採が始まっている。


福島第一原発事故の講演に呼ばれた当日には、イスタンブールの抗議行動で警察から頭を打たれて亡くなった少年の追悼行進があった。
トルコではデモを鎮圧する警察のやり方が暴力的で危険。


80年代から原発誘致計画があったが、米GEは地震地帯での立地調査が不透明として撤退。黒海対岸のチェルノブイリ事故では放射能被害を受けている、トルコ国民は90年代に時の政権に反対運動で原発建設を諦めさせた実績、成功体験がある。


トルコ反原発同盟から送られていた日本の国会議員宛手紙
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-3e84.html


ドイツでもトルコでも日本の国民は政府へ抗議行動をしないと誤解されている。台湾のひまわり運動でも日本の市民の反応が伝わっていないという。各地の大手メディアが伝えない事と、彼ら側から検索する時には日本語がネックになってヒットしないという要因も大きい。日本人は日本語発信だけで満足せずに下手でも英語、あるいは簡単なトルコ語の単語を交えて発信することが求められている。


JACSES「環境・持続社会」研究センター(JACSES)田辺有輝さん
トルコとの原子力協定、JBIC,NEXIの公的信用付与および私達の役割について。
原発輸出への手続きの中での重要な問題点(多すぎる)
トルコ側へ原子力技術を使って核兵器開発をさせない約束は不可能なこと。311前の日本同様に原子力安全の規制機関が推進政策と分離できていない。



立地へ地質調査は日本原電が担当、11億円以上の税金を使っているのに調査後に報告書が公開されない可能性大。


フクロウTVの解説と共通する内容。
FFTV特集64 どうなる?トルコの原発輸出 ゲスト 田辺有輝さん



トルコとの原子力協定 〜国会で何が議論になったのかFoE japan 満田夏花さん


確かに文字起こしだけ読んでも野党議員の質問の方が優勢。
トルコUAE原子力協定に関する参議院外交防衛委員会審議(4月15日) - Togetter


事故が起きた場合の原発メーカー免責事項と電力会社の損害賠償は、巨額の場合には国が国民の税金で救済する日本の原賠法ついて、製造メーカー側の故意の不作為を突く「原発メーカー訴訟の会」原発メーカー訴訟の会 | Class Action Against the Nuclear Reactor Buildersの紹介もあり。