自然エネルギー革命をはじめよう 〜地域でつくるみんなの電力

自然エネルギー革命をはじめよう: 地域でつくるみんなの電力

先月末、新宿歌舞伎町ロフトプラスワンでのトークイベントでパネラー出席の著者が語っていた話が興味深かったので購入して読んだ。3・11以降、自然エネルギーへの関心は高い半面で、何からはじめていいのか分からないという人に書かれた、全国各地での地道な希望のある動きを紹介している。
地域単位での太陽光発電の運営方法あれこれ、初期投資のかかる太陽電池設備よりは太陽熱温水器が安くはじめられるとか、風力発電でネガティブに語られる鳥の衝突事故は、他の死亡事故と比べてかなり稀なことを知る。日本の林業を救うことにつながる間伐材チップを燃料にしたストーブの普及。温泉地と共存可能な地下深く掘らない小規模地熱発電の将来性。小水力発電と同様に電力供給が安定している。
地元でプロジェクトを実行させるキーパーソン、人材。自治体との連携。技術開発とコストダウン。課題は山積みでも、地に足を着けて小さな成功を増やしていく、モデルケースとして広がる道を選びたい。