前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

111人の少女(東京フィルメックス2012)

『111人の少女』 東京フィルメックスコンペティション : TOKYO FILMeX 2012
『111人の少女』 :東京フィルメックス・コンペティション : TOKYO FILMeX 2012 / 第13回東京フィルメックス
ナヒード・ゴバディ&ビジャン・ザマンピラ(Nahid GHOBADI & Bijan ZAMANPIRA) 監督


クルド人の村からイラン大統領宛へ予告された集団自殺を止める為に特使が向かう。クルディスタンの村々を彷徨うロードムービー。カメラ目線はクルドを貧しいというよりも、中世の掟が生きているミステリアスな世界として描いている。世界中から放っとかれてるクルドの人々の諦めや怒りが静かにメッセージとして伝わる、旅人寄りの好奇心を満たす綺麗な娯楽作品とも言える。


国際映画祭を楽しみながらいつも思うジレンマがある、それは現地の人達はこの「文芸作品」は視ないだろう、先進国と呼ばれるごく一部の人達が喜んで視る作品なのだということ。劇中に村の民家を寄席化した所で奥の扉を開けるとハリウッド映画「アバター」がスクリーンに映っている、というシーンがとても地に足がついている感じだった。


結論。111人のKpopガールズ大決戦by東映まんが祭り、ではない。