前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「ロボット」完全版 タミル語バージョン

去年の東京国際映画祭ではチケット即日売り切れで観れなかった、南インドのスーパースター・ラジニ主演の「ロボット」が順次劇場公開されると知って、半分義務の様に劇場へと観に行った。楽しみといふよりは、第二のインド映画ブームがやって来て欲しいという願いの方が強い。
Twitterでは自分好みの映画の情報は入るけど一般的な人気は分からないので!

CGを多用する映画って表現力に可能性が生まれる事も多い反面、ストーリーのご都合主義と稚拙さが余計に目立ってしまうので個人的には食い合せが悪い。「少林サッカー」でさえ香港公開時に現地の映画館で視たのに、つまらないと思った。翌年の日韓ワールドカップに合わせて公開された時は、絶対にウケないと思ってた。そういふ意味では自分にとって評価が低い作品ほど、一般ウケする可能性が高い。では「ロボット」は中ヒットくらいするかもしれぬ。
日本でも以前ヒットした「ムトゥ踊るマハラジャ」は同じ主役の南インド映画だけど、今回あの勢いに到達するのは難しいと思う。
始めから観る気の無いハリウッド映画の日本国内での上映分を、そろそろボリウッド映画に分けてくれんかと願う。ボリウッド映画を身近な劇場で見れない国、なんと幸薄いことか。


この映画最大の見せ場のひとつ、南米のマチュピチュ遺跡を背にした豪華なミュージカルロケは、キラビヤカな衣装と呆然と立ってるラマに眼がいってしまう。映画冒頭で最初のミュージカルシーンで使われた砂と水の幻想的な場所は良かったと思うが。
伏線が綺麗に回収されても嬉しくないし、シナリオに云々言うつもりも失せるくらいアレなので、
でもねぇ。なんかねぇ。ブレードランナーのラストを見た時感じた事と似てる。人間中心主義が過ぎるなぁ。虫がよすぎるぜ。
今は4号機のプールを安定させることが第一。次にインド映画をスクリーンで気軽に見たい。
雨と湿気がもうモンスーン気候のような日本に暮らして。