21世紀中東音楽ジャーナル
- 作者: サラーム海上,須川善行,高橋将貴
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: 単行本
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1章 注目すべき音との出会い(2002.7)トルコ・イスタンブール
2章 グナワ 黒いトランス音楽(2004.6)モロッコ・エッサウィラ
3章 伝統と現代の狭間で(2005.7)トルコ・イスタンブール
4章 幸福のアラビアを求めて(2007.1)イエメン・サナァ
5章 トルコ音楽 奥の細道(2009.4)トルコ・イスタンブール
6章 アラブの中心地で出会った音楽と革命(2011.1)エジプト・カイロ
7章「この国のすべての通りから自由の声がわきあがる」(2011.10)中東/世界/日本
巻末 中東音楽CDガイド90
長年ワールド・ミュージック(おもにインド〜北アフリカ周辺)の魅力的なミュージシャンを紹介してくれている音楽ライター・サラーム海上氏の書き下ろし。 本書ではイスタンブールで出会った音楽家との交流に文章量が多い、第二章のモロッコでのグナワ・フェスティバルや第四章で中世のアラビアを思わせるイエメンの伝統音楽を訪ねる取材旅行は希少だと思う。GW中に読む本としても最適だった。
第六章のカイロ滞在中の後半から、タハリール広場で起きた歴史的な革命の都市での体験が冷静に語られる。しかし否応なく歴史の証人として感じた思いは第七章で強く綴られている。
2011年エジプト カイロでのアラブの春で歌われた曲「Sout Al Horeya」(自由の声)日本語字幕付き
既にカイロでの革命には熱が冷めた記事も散見される中で、
先日ニュースで臨時政府の軍政を批判していたデモ隊に多数の死傷者が出たという。