前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

シリア 国民弾圧の実態

BS世界のドキュメンタリーで4月18日放送「シリア 国民弾圧の実態」原題(Syria's Torture Machine /制作 ITN Productions 英国 2011年)


市民への虐待や拷問が加害者側の携帯電話や動画で無邪気に数多く撮られている。番組では法医学者に現地から発信された出処に信憑性のある映像を見てもらい、虐待や拷問の動画や遺体の傷を映像から診断してもらってもいる。命がけで隣国へ逃れた人々の証言も生々しく、長年の恐怖政治で培った監禁と拷問のシステムが、アラブの春への過剰な反動で、シリア全土に恐怖による支配が広がっている様子が伝わる。
傷ついた市民の手当をしようとした医師までがまとめて拷問され殺されているのは異常すぎる。


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これまでのアラブの春では、市民への虐殺は動画や写真で国内外へ告発され、逆に政権を倒すチカラにもなっていたと思う、しかしシリアの場合は政権側の残虐行為がエスカレートして止まらない。海外へこうして命がけの告発が続いているのに、国連では常任理事国のロシアと中国がアサド政権を支持し続けて、調停は難航し多くの犠牲者を救えなかった、この後の活躍も心許無い。
FacebookTwitteryoutubeなどで発信すれば、こんなあからさまな残虐行為は世界中から非難されるだろうという、Web全能で傍観者の感覚では結果見殺しに加担している鬼畜マニアと同じ事なんだと酷く自覚させられる。


東京電力福島第一原発4号機燃料プールの危うさを、うっすら感じながらもまるで何も無かったような振る舞いでGWを過ごす自分に呆れる。
直近の恐れは、連有明けの朝の通勤ラッシュでの人身事故だったりする。3.11以降なにが正気なのか分からない。