韓国のイメージ 〜戦後日本人の隣国観
- 作者: 鄭大均
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/09
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(雑記)東アジアの吹き溜まりの島に生まれた雑種の日本人なのに、なぜだか日本人論を自慢気に語る人が多い。根拠のない優越感。それは個人の想像力の限界をゴミ箱へ引き取って、許してあげるしかないかと思う。しかし戦後から日本国内で語られた「韓国人論」は日本人論の容れ子状として今も引きずっている感覚がある。
子供の頃にテレビニュースに映された隣国は、火炎瓶を投げるデモ隊と催涙ガスで容赦なく叩く武装警察の衝突だったり、事件や事故で怒り嘆き狂う人々の顔だった。
大人になってから関川夏央の「ソウルの練習問題」「海峡を越えたホームラン」を読んで、ややこしい社会背景が理解出来なくても、基本は自分と変わらない生活を送っている人々なのだと思った。とはいえ貧乏旅行でも行きたい国の候補にはならなかったのは、まだまだ植民地の記憶を留めた老人が多いと感じたから。
四半世紀過ぎてまさかK-POPにハマるとは思わなかったけど。ボーダーレスな作品だから国籍は関係ないと言いたい所だが、映画・ドラマや音楽を通して韓国文化への関心から語学学習者の急増と韓国のイメージを変える影響力は計り知れない。
世界中で日本の好感度、信頼性を上げてくれたのは、優れた製品を安価で輸出していたからだと思う。それも3・11以前の昔話だが。日本の良きイメージはアニメとAVしかないのかな。