破壊される世界の森林 〜奇妙なほど戦争に似ている
- 作者: デリックジェンセン,ジョージドラファン
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2006/08/09
- メディア: 単行本
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森林保全の為に活動している著述家という肩書き。
市民運動が「非暴力」を始めから選ぶ事へのジレンマなど、彼の話す内容にはかなり共感する、人を引きつける話術にも長けている。
共著なのだが、時に詩的で攻撃的な文体が特徴なのだろうか。
先住民側に寄り添って森林伐採に群がる企業への悪事を書き連ねる、その辺で自分の意識が離れてしまう。それでも、具体的な地名を列挙して各国の企業(日本の有名企業も)を告発する箇所で呼び戻される。
過去の西側文明は森を破壊しては滅んで逝った。欧米文化へ片思いし続けてる日本の原子力行政にブレーキが効かない事と変に重なり合う。推進派の論客の騙り慣れした話術を馬鹿にするのは簡単だが、あの稚拙で煽りのやり口を真似ずに対抗するのは結構ムズカシイ。