国際貢献のウソ
- 作者: 伊勢崎賢治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/08/06
- メディア: 新書
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タイトルや目次だけだと一見乱暴なようでも、一般的な日本人にありがちな国連の平和活動への過度な期待や、自衛隊や外務省の実務能力を越えた願望などを、現実の身の丈へ戻してくれる上で、理にかなっている問題解決へ提言する内容なっている。
外務省がアフリカ各国をODAで買収してまで入りたがっている国連常任理事国の5カ国が「拒否権」を持つ限り、巨大な官僚組織と化した国連で日本が出来る事は限られている。
日本のメディアのみで活躍が伝えられた自衛隊の海外派遣も、イラクでは民間傭兵会社と同じ扱いだった。
日本のNGOの清貧と「寄付文化のない日本」についての言及は、長年の経験があきらめに達している。