前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

福島原発難民 南相馬市・一詩人の警告

福島原発難民 南相馬市・一詩人の警告 1971年〜2011年 (単行本・ムック) / 若松丈太郎/著
福島原発難民 南相馬市・一詩人の警告 1971〜2011年 若松丈太郎(著)コールサック社/刊
長年福島県浜通りの相馬地方で学校の先生をしながら、早くから原発を警告する詩を発していた方の作品・文章を、この時期に緊急出版した本。(詩よりも新聞・雑誌・会報掲載の文章が多い。)チェルノブイリにも調査団として行かれている。冒頭の詩「みなみ風吹く日」は4月にラジオ番組でアーサー・ビナードが朗読して紹介していた。
早くから原発近くに住みながら警告を発していた先輩の詩人や歌人の作品紹介もあり、それはそれで鋭い作品と存在に驚かされる。
入手困難な東海正史(故人)の歌集をもっと読んでみたくなった。


原発事故後の今だからストレートに響く警句なのかとも思う。
それだけ長い間、社会の大多数は真っ当な人達の話をあざ笑いマトモに聞いてこなかった。原発から遠いとはいえ、原発銀座と呼ばれた浜通りに暮らしながら警告を続けていた事がどれだけ大変だったかを思うと・・・。


後日、池袋ジュンク堂で「北緯37度25分の風とカナリア」を購入。去年出版されていた詩集。