前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

韓国のデジタル・デモクラシー

韓国のデジタル・デモクラシー (集英社新書)

韓国のデジタル・デモクラシー (集英社新書)

日本のマスコミが韓国の社会情勢を伝える時に、未だ朝中東(朝鮮日報中央日報東亜日報)の旧来の紙メディアからの伝聞が使われていて、世論に影響力のあるWebニュースサイトの動向が伝えられていないと著者は指摘する。政治風刺・パロディ、専門家による分析と寄稿、日常の家族の出来事から世界情勢まで、韓国の各ニュースサイトは得意分野がある。
とはいえ図解で見ると左派・進歩派のサイトは短期間に分裂と統合が激しく繰り返されている。保守系サイトでは日本のSAPIOの記事を紹介したりして随分と分り易い関係も(苦笑)


『オーマイニュース』の挑戦

『オーマイニュース』の挑戦

市民記者制の韓国発ニュースサイトOh my News創始者が記した怒涛のサイト運営記録(1999〜2005年〜)既存のメディアと対峙することになったケースのひとつに、2001年の仁川空港記者クラブ事件について書かれている。これは日本の旧態依然の記者クラブの既得権を本気で無くす為に是非参考にっ!!
具体的には雑誌メディアなど他媒体の多くの協力が必要なこと、市民記者の積極的な支持と記事攻勢なども。


今となっては功績が怪しい盧武鉉政権誕生と弾劾反対デモなどに絶大なチカラを持った「市民メディア」。だだ初期の誤報や的確な批判も反省をこめて本書に載せている◎
ここでも「親日人名辞典」作成の5億ウォン募金が瞬く間に集まったエピソードなど、う〜む。日本人読者として読後感は複雑。