前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

「夜露死苦 現代詩」都築響一

夜露死苦現代詩 (ちくま文庫)

夜露死苦現代詩 (ちくま文庫)

2006年新潮社刊行を増補したちくま文庫版。
今年亡くなられた昭和の歌謡ショーの名調子、玉置宏氏の話芸を現代詩として再評価し、本人へのインタビューも掲載されている。死刑囚の俳句など重たい素材もあるけど、暴走族のレディース特攻服の刺繍にまで逃れようのない「演歌」の重力を全体を通して感じる。


背表紙の紹介文がこの本の混雑した魅力を簡潔に伝えている。

詩は死んでなんかいない。ストリートという生きた時間が流れる場所で、詩人とは一生呼ばれない人たちが、現代詩だなんてまわりも本人も思っていないまま、言葉の直球勝負を挑んでくる・・・・寝たきり老人の独言、死刑囚の俳句、エロサイトのコピー、暴走族の特攻服、エミネムから相田みつをまで。文庫本化にあたり谷川俊太郎との対談、作詞家・吉岡治のインタビューを含む長いあとがきを増補。


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KBSワールドが世界各国に放送しているK-POP音楽番組「Music Bank」を毎週録画して観るようになった。様々なスタイルの歌い手・ダンサーが居る事にも驚くけど、曲名タイトルの直訳にも結構面白いものが多い、見世物としての魅力はもちろん、歌詞に日本語字幕が付いているのもありがたい。
 クールな混声ラップも歌詞の内容はムード歌謡みたいだったり、人工的な?美人さん3人が凝ったハーモニーでド演歌を歌ったり。どっこい歌謡曲は今生きているLive感が凄い。