韓国サーカスの生活史
- 作者: 林史樹
- 出版社/メーカー: 風響社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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1995年の入団体験を元に、移動する芸能民の人類学?として2007年にようやく出版された本。
95年当時もまだ残っていた日本語での隠語・業界用語、仕事と報酬の不満などで出入の激しいスタッフと芸人達の動き、韓国の世間一般にサーカスはどう見られているのか、「ほぼ半額割引チケット」や客とのよくあるトラブルなども、詳しく書かれている。
自身がサーカス内部で暮らしどこまで仕事に関わっていったのか、記述は少ないけど、
各国のサーカス事情といえばHP「デラシネ通信」。著者自らの仕事体験話は「韓国サーカスの魅力1・2」の対談記事で語られていた。
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韓国国内のサーカスは今も残って興行を続けているのだろうか?
95年の韓国をサーカスを通して記録した民俗研究とも思える。その後のアジア金融危機、IMF介入、そして今は凄まじい経済復興と文化の発信源になっている韓国。
期待していた少女時代の日本デビュー版PVのGenie登場シーンは小洒落た「サーカス」から、そして50年代のピンナップガール+自信を無くした日本人のひきこもり支援センターみたいな演出に、・・・いろいろ深読みして無駄に終わる。
今の願いを言わせてもらえれば、テヨンの生歌が聞きたい。