映画の中の天皇 禁断の肖像
- 作者: 岩本憲児
- 出版社/メーカー: 森話社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
当時のニュース映画に皇室は欠かせないが、1907年(明治40年)韓国の幼い皇太子を伊藤博文が強引に日本へ留学させた中で、心配した皇后や朝鮮民衆を安心させるために、当時輸入されたばかりの映画撮影で日本での元気な様子を撮っては、フィルムを送って上映会を催していたという史実を知る。
太平洋戦争中に創られたハリウッド映画の中で紹介されている「Behind the Rising Sun」
ストーリー解説を読むと、アメリカ帰りの日本人青年の苦悩を白人俳優が演じている様子、単純な敵国憎悪ではない内容。興行的には失敗だろうけど、こんな内容の作品が作られていた事が驚き。
映画以外でも戦中までは歌舞伎の新作公演に天皇関連の題名が見られる。そんな中で昭和3年四月歌舞伎座「ムッソリニ」の文字が!ニュース物としての新作だったのか、三国同盟以前から日本でムッソリーニの名はどのように紹介されていたのか?
=================
ついでに海外から見た天皇モノ?として古くはオペラ「ミカド」The Mikadoから、アニメ「シンプソンズ」天皇登場の回などもリストに入れたいところ。