前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

アフガニスタンは今「復興資金はどこに消えた」

BS世界のドキュメンタリー シリーズ アフガニスタンは今
から、「大統領選挙の内幕」と「復興資金はどこに消えた」を観る。
「大統領選挙の内幕」(Roast Beef Productions/TOLO TV イギリス 製作)は2009年8月の大統領選挙戦と大規模な不正工作の上でのカルザイ再選の顛末を伝えていた。
「復興資金はどこに消えた〜」AFGHANISTAN, SUR LA PISTE DES DOLLARS(Premieres Lignes / AMIP フランス製作)は2008年の支援国会議で決定されたアフガンへの200億ドル(2兆円)の援助の使われ方を具体的に現地を訪ねて検証する内容。復興支援を謳ったパンフには600校が建設されたとする学校を探し回って、見つけたのが建設着工の看板だけだったり、スラム街を破壊して突如出現した高級住宅街の持ち主など、復興支援金で病院の修復をしたとされるイタリアのNGOを訪ねて、現地の建物の壊れっぷりを映像で見せて責任者に原因を訊く。
短いコメントで当時の米国人担当者が横領していた事が判明して一応処分された、そう。


各国からの復興支援金とアヘン栽培で得られる利益が、軍上層部や政府関係者の私腹を肥やしている。援助ビジネスとして支援国側にも雑でデタラメなおいしい仕事になっている事が明らかにされる。無論、ちゃんとしている弱小なNGOも紹介されてもいるけど、時間枠に余裕が無くて見せ方が少々乱暴かも。冒頭の自虐的な歌をうたう老人や、豪邸の前で怒り狂う市井の老人の声を、伝えていくべき。


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先月、管総理になってすぐのカルザイ大統領表敬訪問。前代未聞の百万票の不正選挙をうやむやにした大統領に、気前のよい外務省。さらに増額か、
日本でも復興支援金の追跡番組を作って欲しい。否、国際貢献PRにされるだけかな?


2008年東京国際映画祭で観た【ダルフールのために歌え SING FOR DARFUR】の混濁したつぶやきが蘇る。