日本の「食」は安すぎる ー「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない
日本の「食」は安すぎる 「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない (講談社+α新書)
- 作者: 山本謙治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/20
- メディア: 新書
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漬物の例に書かれているように化学調味料に慣れてしまった味覚では、手作りの深く強い旨味は伝わりにくいのだろう。確かに特売モノとちゃんと作った豆腐の味は別物だと思うし。スーパーに並んでいるブロイラーや豚肉などは、製造過程、育てられた環境を想像するたび怖くもある。
食品偽装事件が騒がれていた頃に書かれていることもあってか、低価格で高品質?を求める消費者側の意見、ワガママが強すぎるという。もちろん買うこちら側に最終決定権があるけど、自分の目には均一化された買い物便利ルートの「スーパー・コンビニチェーン」側にこそ、過剰な強権があり売り上げ目標の為だけに超低価格の同一規格生産を生産者側に押し付けて、消費者は低価格の中から選択「させられて」いると感じる。
商品が欠品した生産者には店舗側がペナルティを課す売上補填なども本書は触れられている。