前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ヘルシーな加工食品はかなりヤバい

ヘルシーな加工食品はかなりヤバい―本当に安全なのは「自然のままの食品」だ

ヘルシーな加工食品はかなりヤバい―本当に安全なのは「自然のままの食品」だ

ヘルシーな加工食品はかなりヤバい 〜本当に安全なのは「自然のままの食品だ」マイケル・ポーラン著


栄養学の使われ方に異を唱える著者の存在を知ったのは「デモクラシー・ナウ!」日本語字幕放送の出演から。
低脂肪・低カロリー、食物繊維・ファイバー、ポリフェノール、善玉コレステロール、ビタミン添加など、健康志向の商品コピーを、著者は「ぶくぶく太る!でも栄養少なめ」と言い直す。それぞれ体に良い要素言説の流行の作られ方と、医学的に体に良い・悪い要素の虚偽をくだけた文体で分り易く紹介している。
米国でベストセラーになった健康本だけに、「健康食品依存症は立派な摂食障害です」など各章の副タイトルが好戦的で商品コピーっぽいけど。


では、何を食べたらよいのか?の問いには素朴な答え。
肉はオメガ3脂肪酸を含む魚類を、市場で売られている野菜を中心に食べる。曾祖母さんが知らなかった食べ物、発音し難い名前のものは食べない=出所の怪しい輸入物や加工食品でないもの。成分表の添加物を探すマーカーとしてコーンスターチ(高果糖コーンシロップ・果糖ブドウ糖液糖など同様の表記)を挙げている。
食生活を見習うべき国には日本の名前もあるけど、精米された白米は製粉小麦粉と同様に大事な栄養素が抜けていると指摘してもいる。


売れる甘み成分としてのコーンスターチを使い、製粉小麦粉の工業的な進歩が繊細な食感のパンや麺を作り出す、甘ったるいヤラわかな食べ物が広く蔓延している理由を知る。


自分は仕事がおもに屋外労働ということもあって、ゼロカロリーとか塩分控えめとかの商品の売り文句は、喧嘩を売ってるとしか思えない(笑)。デスクワークでないとしても、こんな高温多湿な国で背広が礼服で塩分控えめ??気ぃが違ってるなー


サプリメント服用は効果が証明されないが、常用している消費者のライフスタイルがもともと高いために「健康効果」があるように見える、評には笑った。