ヤノマミ 奥アマゾン・原初の森に生きる
新宿バルト9で開催中のNHK-BSドキュメンタリー・コレクションから「ヤノマミ 〜奥アマゾン・原初の森に生きる」を観に行く。去年地上波のNHKスペシャルでも放送されたので視た人も多いはず。今回の劇場公開はBSハイビジョンスペシャル枠より更に長い未公開分を加えた120分。上映後に短くティーチイン、現地取材したディレクターと観客の質疑応答あり。
2007年11月から2008年12月にかけて、四回にわたって150日間、アマゾン奥地に住むヤノマミ族167人と同居し撮られた記録。
3月下旬にNHK出版から書籍化予定あり。
NHKスペシャル放送では強烈な印象ながら短かったので、今回たっぷりの上映と製作者の貴重な話が聴けて良かった。会場が満員だったのも当然だと思う。
出産後に赤ん坊を育てるか、精霊として天に返すかは母親が決める、胎盤とへその緒はアリに喰わせる。死んだ赤ん坊はシロアリの巣の中に入れて喰わせ、後に巣ごと燃やして天に返す。人の生まれ変わりがアリなどの虫たちで、のちに天に消える。と信じられている。
彼らは雨を表現する言葉が50以上もあり、子どもが4〜5歳までは個人としての名前がない。
獲物を解体して食べるシーンや、森での出産など生々しい映像が記憶に残るけど、今回あらためて観ると彼らの童顔、小柄な体形の共通性に気づく。インディオのなかでも日本人に似てる民族ではないかなと。
劇場の良い音で聞くと、音楽に使われているホーミーやチベット声明などのミックスが違和感あり。意図するところは分かるけど。
- 作者: アルナルドニスキエル,エドムンドロドリゲス,Arnaldo Niskier,田所清克,嶋村朋子
- 出版社/メーカー: 国際語学社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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1993年にオリノコ川支流のハシムー川流域に住むヤノマミ族を、侵入した金採掘人などが襲撃し殺傷した事件を絵本にして紹介。大人向けにも細かな風習や、彼らの生活環境をとりまく厳しい社会情勢なども解説あり。