前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

『砂漠のピンクタクシー ドバイ・疾走する女たち』

BSドキュメンタリー再放送『砂漠のピンクタクシー ドバイ・疾走する女たち』2007年 NHK制作
以前NHKスペシャルでもドバイ経済絶好調と建設ラッシュの番組があった。これはアラブ圏では珍しい女性専用のタクシードライバーの仕事ぶりと、関係者の人間模様を紹介したもの。初回放送の2年前と違って今はバブルがハジケた後なので、現地の変化も知りたいところ。


女性の社会進出+タクシードライバー密着取材は、どの国でもドキュメンタリーにしやすいと思えるけど、これは車内だけにとらわれない傑作だった。


取材に応じてくれたお客の方と一緒に下車して付いて行ったり、女性タクシーサービス本部の運行マネージャーの休日ショッピングまでついて行く。
女性ドライバーたちも国籍・年齢・生活スタイルが別々、若く結婚して6人の子供をもつ主婦の初仕事がタクシードライバー、仕事の合間に実家の母親に会いにいく、母親は家からほとんど出ない伝統的な暮らし。お客として女子大生二人組を乗せると、車内でピザを食う!なにげない世間話で子どもが6人居ると言うと、『かわいそう』と言われる。字幕なので正確なニュアンスは分らないけど、このシーンは結構ショック。子沢山はアラブの幸せ基準だと思ってたから。
フィリピン人の女性ドライバーはクリスチャンで妹の学費のために稼いでいた。出稼ぎ外国人から見たドバイ評は厳しい。



経済関連、リゾート観光本以外で気になったドバイ関連本。
『氣ヲツケ!禮!』怪談 ドバイ日本人学校

『氣ヲツケ!禮!』怪談 ドバイ日本人学校

現地の日本学校に派遣された民間出身の国際交流ディレクターが内部告発、正論なんだけど文科省・外務省の駄目役人っぷりを再確認するのみ。教頭という大きな児童たち、校長という幼児。確かに珍しくないケースかなと思うので余計に救いが無い。