前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ニセドイツ 東ドイツ製品

ベルリンの壁崩壊から20年目の今年、日本語であったらいいなと思ってた東独の生活を知る本が登場。
タイトルのニセドイツ・似せドイツと、本文中の駄洒落オンパレードはきっと何かの深い意図が隠されているに違いない。
貴重なカラフル画像とガッカリ駄洒落のページの波は東独市民への第一歩かっ?

ニセドイツ1 東ドイツ製工業品


東独時代の車、列車、飛行機、ラジオ、テレビ、カメラ、タイプライターなどを紹介。
走るダンボール こと名車トラバントを初期モデルからシリーズの経緯を知ると同情を禁じえない。
ネーミングのトラバントはドイツ語で衛星・同伴者のこと、ソ連スプートニク打ち上げ成功に沸いた1957年に発表された。
プラスティックボディにした理由はソ連が東独にあった鉄を本国に持ち去った物資不足による、後期には素材に紙繊維を混ぜたのも同じ理由とのこと。
予約して納車までは2年以上待たされ、平均使用年数18年、自宅のガレージで修理セットで直すのが東独スタイル。
(そういえば、一昔前ベトナムのベストセラー本にロシア語版テレビ修理マニュアルがあって驚いた。同じ理由なんだろうなぁ)
 

ニセドイツ2 東ドイツ製生活用品


食料・雑貨・コーヒー・タバコ・ビール。キャラクター商品・雑誌・映画など。
代用コーヒー、カカオ無しチョコレート・・・。
女性向けファッション誌、男性向けヌード誌、サンドマン(民話に出てくる眠気を誘う砂掛け男)の東西ドイツ比較や、メッキ(擬人化したハリネズミ)のフォルムはカワイイ馴れした日本人の眼にはちょっと異様。
東独家具の紹介で組み合わせ可能なユニット机MuFuTi、親戚宅を訪ねても自宅と同じ家具で配置が違うだけの微妙な『違和感』など。