前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

愉しき哉人生

愉しき哉人生 昭和19年(1944年)
成瀬巳喜男監督特集で観る。柳家金語楼横山エンタツ共演 
敗戦色濃い昭和19年に公開された 倹約生活広報ほのぼの喜劇。
娯楽コメディに加えて童話のような味わいもあり。とても面白い。
物資や食料不足、倹約で荒れた住人たちの心を、風のように現れた一家が魔法のように明るく豊かにする。
ジャガイモの皮を炒めたモノや残飯をドイツ語読みの料理にして楽しんだり、体の具合の悪い人を心もちひとつで明るくしたり、個人的に未来からのツッコミどころは多くて面白い。
想像力と心持ちひとつで生活が愉しくなる、と教えるシーンで映画の効果的な技法が多く使われていて感心する。今のCG効果よりも見ていて優しく愉しい。


今もご活躍の中村メイコが当時の子役でコマッシャクレた演技を見せるのも素晴らしい。当時は9歳ぐらいでこの作品がすでに映画出演16作目!という戦中の子役エンターテイナー、中村メイ子に未来より平伏スル。