前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

桃中軒雲右衛門

浪曲師として明治末から大正にかけ人気を博した桃中軒雲右衛門/とうちゅうけん くもえもん を題材に月形龍之介主演で昭和11年(1936年)に映画化した作品。CS日本映画専門チャンネル成瀬巳喜男監督作品特集で観る。


すでにブログで何度か紹介している、桃中軒雲右衛門は祭文語り(小沢昭一の 放浪芸の研究などに詳しい)など極貧の芸人の家に生まれ、浪曲を形にして絶大な人気を誇った。政治結社などのスポンサーもあり。
映画のストーリーよりも実際どんな節回しで唸ったのか?劇中の再現が観たかった。素人の自分が見ても雲右衛門を生で観たお客が納得するような再現とは思えない。経歴を見ると桃中軒は人気が出てから活躍期間が10年弱、没後からわずか20年目の映画なのだけど・・・。すでにこの時期からスターのための映画なのか。妻や家庭をナイガシロにする芸人の美学、とやらは戦後も長く残っていた気がする。