知識人どもの害毒

年末からずっとパレスチナで起きているイスラエル軍の軍事作戦という虐殺報道を聞く。巷には相変わらず中東情勢＝宗教紛争だとかカタる連中の多いこと多いこと。戦争が悪い。宗教が悪い。社会が悪い。日本語での対話がなかなか成り立たない苛立ちを覚える。

去年放送された『Democracy Now! デモクラシー・ナウ！』で『スラヴォイ・ジジェクとの対話』のインタビューが面白かった。(左のアンテナに貼ってあるサイトから過去動画を見れます、今現在。)
自己陶酔型の語りと共に、聞き手に対してサービス精神たっぷりな言葉遣いに感心した。言ってることはロジック遊びと衒学的だと思うけど(笑)、既存の平和主義者への言及は、自分が長年悶々と考えてる事を分りやすく言語化していて腑に落ちる。

喰わず嫌いもダメだなと、数多くのジジェク翻訳本から２冊ほど読んでみる。
本タイトルの紹介は止す。日本人とのインタビューのなかで、サービス精神から日本文化への言及も入れている。自動販売機で女学生の使用済み下着を売っている、という馬鹿情報を自慢げに騙ってる箇所で、ああやっぱりという落胆と少しの安堵。
外国のサイトでその自動販売機は映像付きで紹介されていたのを見たことがあるから、ブルセラショップとかに一時的に実在したのかもしれないが、ウルトラ針小棒大な変態情報には違いない。世界中に大人気といふ日本のサブカルチャーを自画自賛する能天気な風潮も恥ずかしいけど、こういった著名な知識人の語りの害毒を思う。

でもこんな奴らの書いた膨大な著作を読まなくてＯＫ！という変な安堵あり。

そういうわけで　頭の中にこそヘンタイアニメとシーシェパードは実在する。
わっかるかなぁ〜わかんねぇだろぅなぁ〜　by松鶴家千とせ