前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

スタッズ・ターケル

デモクラシー・ナウ!のサイトでスタッズ・ターケル死去を知る。ひとつのテーマで米国の老若男女にインタビューしては分厚い本を出していた老インタビューアー。
80年代に分厚い翻訳本『仕事(ワーキング)!
いろいろなジャンルの職場の人々に仕事や暮らしを訊くインタビュー集。

よい戦争

よい戦争

第二次世界大戦当時、子どもだった人、元兵士たち、主婦、敵側の市民、日本軍の捕虜収容所の元捕虜、などさまざまな場所で戦時下を生きた人々へ、あの頃を訊く『「よい」戦争』を何度となく読んだ。
何度もの引越しで処分してしまったがっ。
図書館でも閉架になる古書かもしれない。
無数の人々の体験を自身の言葉で語ってもらう、喜怒哀楽雑じり。
戦争をテーマにすると、未だに善悪だの右左だの歴史観だの鬱陶しい騙りの作品が多いなかで、この本では戦争を纏めて語りようもない呆れた境地が心地よい。



同じ晶文社からは日本人の編者による日本版「日本人の仕事」などもあったが、活字にするとインタビューする人、される人の話上手や面白さが、米国と日本ではあまりに違うことに愕然とした。