前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

正宗のレオン・カーファイ

東京フィルメックス2008のクロージング作品「デルタ」(2008年ハンガリー)を観に有楽町朝日ホールへ行く。
上映前にコンペ受賞作発表と閉会式。壇上に並んだ五人の審査員を視て、香港の梁家輝/レオン・カーファイが居るのを現場で知る。隣には小柄な審査委員長の野上照代さんという愉快な並び。後方の席からは照明のせいか白髪に見えたけど、となりの野上さんの銀髪と見比べてやや金髪なのかなと想像補正。それにしても動作もフォルムもスマート。上半身がっしりで腰から下が細いっ。


高齢の野上さんを気遣うその所作を観察しながら、不意に脳裏からある映画で演じた恐ろしい役がダブる。
跟蹤/アイ・イン・ザ・スカイ(2007年香港)
去年のフィルメックス2007で上映していたことを知る。自分が見たのは中国大陸の長距離バスの中。レオン・カーファイの出演作は他にも色々とちゃんとした環境で観てるはずなのに、なぜか生のレオン・カーファイを視てあのラストを想起する。
授与式では賞を渡す役のみで壇上ではマイクで話す機会がなかった。


クロージング作は・・・。
やはりストレス溜まる映画の後には、都心の空いた冷たい夜道を頭からっぽにして自転車こぐよ。おうち帰るよ。