前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

蝦夷地の外人ナチュラリストたち

蝦夷地の外国人ナチュラリストたち

蝦夷地の外国人ナチュラリストたち

江戸から明治期にかけて蝦夷/北海道〜樺太を訪れた外人研究者たちによる博物学熱の蒐集ぶりを多数紹介。土地の動植物からアイヌの民具や文化まで。

日本でほとんど知られていない外人の研究者たちの活動や功績について数多く書かれているなかで、明治初期の有名な貿易商ブラキストンの蒐集と調査と、本業での問題行動、研究者との交流なども紹介。
学者ではないけど、幕末の生麦事件の不始末?で函館に左遷されていた英国領事がアイヌ墓地盗掘事件の裁判に絡んでいた話、など興味深い。欧米社会の一部で、さまよえるユダヤ人のルーツ探しが「研究」されてた頃の人骨盗掘だったと知る。やっぱり人類学と黒魔術の区別がつかない(笑)


人間によって蝦夷地の自然環境が劇的に変わる時期、開拓による捕殺でエゾオオカミの絶滅、開墾によるバッタの大発生などの記述もあり。