前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

チベット最新事情を聴く

文京区民センターで開催されたチベットの歴史と文化学習会に行く。
ヒマラヤの氷河の中に棲む珍しい虫と藻の生態系講義から、北京オリンピック直後のラサ事情、1989年12月放送のTBS報道特集『ダライ・ラマ 亡命チベットの30年』放映と解説。会場から集めた質問に答える形で現地の最新事情が丁寧に語られる。


オリンピック商売に便乗する大手メディアからのチベット報道は期待できないので、こういった学習会は大変貴重。続けていくようなので興味がある方にはお薦め。左アンテナのチベット式から。
欧米発のチベット独立運動と違って、はるかに柔らかく好感が持てる。


チベットの生活圏を覆う軍と警察の巡回、ハイテク監視システム、草原や農地では生態系保護と称して土地を追い出される、寺から大量に消えた僧侶たち。
初等教育が無料化されても民族語での授業が減らされている。恐らくこれはウイグルでも同じだと思う。子どもの将来を考え親の世代に自身の言語を封殺する道を選ばせる、これは当時のアイヌの受けた絶望的状況に似て。(知ったかぶりはこの辺でやめておく)