前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

アーメイ/張恵妹 日本初ライブ

東京赤坂ACTシアターで2日限り公演のアーメイ日本初の単独ライブ、22日(月)の初日に参加。
もともとチケットは無理かと思ってたところ、数日前にファンサイトからの情報で余裕アリと知り、あわてて購入。アーメイファンの日本コンサート化計画に参加してこなかった自分には罪悪感混じりのタナボタ。転ぶくらい急階段の2階席からでもアーメイはかなり近く視えた。6人編成のバンドとお馴染みベテランのコーラスさん二人でロック・バラード、日本限定のライブ向け日本語曲と多彩な内容だった。


本場台湾のライブだと、観客が立ち上がって蛍光棒や腕を振って一緒に絶唱するのがフツーなので、あのノリは無理だしどうなるかなと思ったら、ロック調では立ち上がり、バラード調では座って聴くという節度あるトーキョースタイルで安堵。それもアーメイ自身が盛り上げるファンに日本語で『すわって〜すわって』と即したり、MCで行儀良く聴くお客の多いのを心配して、『静か、おしゃべりして』とか頼んだり?、一緒に歌ったり跳んだり叫んだりして楽しんで、とアーメイの希望を言ったり。


この場で歌う機会を与えてくれた主催者・ファン・スタッフ・ミュージカルの仲間、みんなに感謝、と細やかに何度も何度もマイクで語る。アーメイは繊細な性格とは聞いてはいたけど、とても謙虚すぎてこちらが申し訳なくなったりする妙。
中華圏では万人単位の観客を相手にスタジアムや巨大ホールで歌っている大スターが、日本のけっして大きくはない会場の二日限りのライブの為に、自分の絶対盛り上がる持ち歌よりも優先して日本語の曲を多く歌ってくれている。それも昭和のヒット曲だったりするので、自分には子供時代に観てた常磐ハワイアンセンターでの歌謡ショーの記憶が甦ったり、せめぎ合ったり(苦笑)。


当然もっと歌って欲しかった曲も色々あるけど、ラスト3曲の並べ方には泣きそうになった。絆と原点の。


生音の余韻に浸りながら都心の夜道を自転車こいで帰る。アーメイのライブから自転車で帰るってのもこの世の奇跡。


夜の秋風は冷たい。