前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

ジャーナリズム崩壊

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

著者はフリーのジャーナリスト。ユニークなラジオのコメンテーターとして存在を知るも、著書を読んだのは初めて。
記名と匿名、引用元の記載、ニュース配信会社とジャーナリストとの違いなど、報道・活字媒体の基本のいくつかを知る。
ここ数年で問題になった事件・社会問題の意外な事実がいくつも載せられ、国営放送や大新聞、記者クラブの具体的な弊害についてブラックジョークの実例を多く書かれている。
険悪な会見をした後で海老沢元NHK会長をエビジョンイル命名したり、ネーミング上手で敵を増やす性分らしい。


日本の記者クラブ制がフリーのジャーナリストや田中康夫長野県知事などによって批判されてから随分と経つのに、なにも変わっていない。大新聞の購読数が減っているとはいえ、系列の民放テレビ局のニュース番組を視る視聴者が減っていないなら、残念ながら大メディアのチカラはまだ維持されているはず。
ネットの普及で「マスゴミ」の足りない報道を、胡散臭いニュースを個人で探せる事ができるので、今までの知らされないストレスは幾分減ったけど、毎日が人力検索なわけで気力が要る。自分なりの騙されないニュース・リアルタイムの世界を知るという作業は時々めんどい。一個人の理解など無力に思える。ナカヨシの似た意見ばかりの島宇宙も以下同文っ。


本の題名、ジャーナリズムの模範をニューヨーク・タイムズに寄せ過ぎな感はするけど、もともと崩壊するよなジャーナリズムなど日本には存在しなかった。と言ってしまえばミモフタもない。どうせなら大新聞の恥ずかしいコピーをなぞって「お笑いジャーナリスト宣言」など。