音響効果のカラクリ史
- 作者: 木村哲人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1991/07
- メディア: 単行本
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日本の音響効果の始まりは歌舞伎の舞台裏から〜とか、滝の音などを現地録音した生オトは、抽象的な音を好む観客には嘘くさく聴こえてしまう・・・とか。古典映画で有名なターザンの雄たけびの声は、女性の声をサンプリングして回転数を変えたもの・・・など、制作裏話も多数。続編に【キムラ式音の作り方】がある。
著者のアドリブ、アイデアと引き出しの多さに驚く。だいぶ昔に興味本位で読んだ【テロ爆弾の系譜】の著者と同一人物?なのもオドロキ。
このほかにベテランの音響効果マンが記した本は大和定次 著【音作り 半世紀】を読んでいた。
そういえば去年の夏に訪れた中国長春の旧満映本社でのスタジオ見学(id:konton:20070712)で、観客の子ども達に音響効果の音入れを体験させてたなぁ。