前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

演芸映画選集

京橋のフィルムセンター『発掘された映画たち2008』最終回芸映画選集を視る。戦中戦後に創られ修復された演芸映画4本立て。

ハリキリ青春部隊 1930年代後半
亜欧聯絡大飛行完成記念 神風音頭 1937年
特集 芸能たから船 芸能映画第三集 お笑ひ週間 笑ふ風船 1945〜46年
麗人歌合戦 1946〜47年
フィルムセンターの番組紹介↓
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-05/kaisetsu_24.html
戦後に作られた麗人歌合戦を除いて出演者の説明が無かったので、芸名から詮索検索。


●『ハリキリ青春部隊』読売スクリーンアトラクション
早川三兄弟(一男二女の子供タップダンサー) 春風亭柳橋(六代目)高座の一部 香島ラッキー御園セブン(東京漫才) サクライ・イス・オルケスタ/桜井潔とその楽団(戦前から日本のタンゴ流行歌) ユーナ・プーポ人形劇団(エスペラント語で若い人形という意味)シャレた影絵や人形芝居をする。 静ときわ(和服で流行歌) 滝譲二(前衛舞踏?)


●『神風音頭』
朝日新聞主催の神風号が東京からロンドンまで飛行した偉業イベントの一環で作られた音頭。
芸者歌手の勝太郎と市丸、男性流行歌手でバリトンの徳山たまきの名が載っているが、どこかの屋上で輪になってる和服の踊り手さんの後ろ、神風号の下に立っているのが誰だか判らないまま2分間で終わる。


当時の振り付け記事まで載せてる貴重なサイトあり→NIPPON1937−神風号の航跡− 


●『芸能たから船』
監督は戦後に幕末太陽伝など多数の喜劇映画を撮って急逝した川島雄三
芸能たから船は兵士慰問の演芸番組から編集されて敗戦後に上映されたという。豪華客船の中、江戸から現代までテンポの早いドタバタナンセンスな歌謡ショー。今回の上映でもかなり笑いを取っていた。
西川サクラ・西川ヒノデ(上方の夫婦漫才) ボーイズの坊屋三郎と横尾泥海男(よこお でかお)の凸凹コンビ。流行歌手に並木路子と田端義雄(若っ!)、タカラヅカ出身の橘薫が『ジャワのマンゴ売り』『スミレの花咲く頃』を歌う。
俳優では無声映画のハリウッドで活躍したという上山草人、 原保美 佐野周二(関口宏の父) 川村黎吉 坂本武 三井秀男(後に三井弘次と改名)、山路義人。 
女優に高峰三枝子 水戸光子 三浦光子 



一番新しいはずの『麗人歌合戦』フィルムと音質がだいぶ傷んでいた。