前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

今宵、フィッツジェラルド劇場で

今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]
年末に名画座で今年最後の映画を観た。ストーリがラジオと深く関わっているので。
アメリカにあるラジオ局の長寿番組の最終回で、古い劇場での公開生放送中に起きる様々な人間模様。といった話。クラッシックな演出のハリウッド映画をスクリーンで観るのは久しぶり。
番組中の生コマーシャルでのハプニングを乗り切る芸人同士のアドリブも面白かった。元リスナーが天使役で現れるのも、ラジオ局と霊現象の親和性な感じ。
司会者とレギュラー出演者役の役者が何組か登場して吹き替えなしで歌い演じているのも芸達者。




映画の中での演奏を観ながら不思議な感覚に戸惑った。賛美歌が原曲なような耳馴染みがある歌もあったけど、聴いたはずのない曲がどうにも懐かしい。
懐かしいというよりも、自分の内面にある安っぽい原風景。それが正月だけ聞く邦楽より違和感が無い。


日本に暮していると年中無休でアメリカ文化に片思いしてる連中が多過ぎるのが嫌だった。
それが知らず体内で混ざってるのを最近は自覚させられる。


とはいえ、自分が生まれる前の日本の綺麗な流行歌を聞いても、懐かしさがこみあげる。じゃイカレてるだけか。