ルワンダからの証言
- 作者: AMDA,アジア医師連絡協議会=
- 出版社/メーカー: 中山書店
- 発売日: 1995/04
- メディア: 単行本
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現地のUNHCR国連難民高等弁務官の仕切りで一箇所の難民キャンプにはNGOがひとつだけ専属で任される、たとえ患者数が多くても他のNGOは入れないとか、腐敗した政情で警官や兵士に恐喝されたり賄賂を要求されたり、医療の現場では医薬品が盗まれ闇マーケットに横流しされる、山のような問題が体験談で語られる。
現地に派遣された自衛隊の取材にマスコミが大挙して押し寄せたために、物資を運ぶ飛行機のチャーター代が2〜3倍に跳ね上がったという。
虐殺事件へ至った簡単なルワンダ近代史もありがたい。ツチ・フツの加害者・被害者は単純な構図ではない。ザイールの難民キャンプに居たのは映画では虐殺者側でもある。