前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

TSOTSIツォツィ

名画座でアフリカを舞台にした映画の二本立てを観る。

TSOTSI ツォツィ2005年制作 英・南アフリカ
スラム街に住む不良グループのリーダー「ツォツィ」が自動車強盗の途中で赤ん坊を拾ってしまい・・・というストーリー。

公式サイト(日本語) http://www.tsotsi-movie.com/index.shtml
90分の映画のなかに効果的に流れる音楽は、南アフリカのゲットーから生まれたヒップホップ系Kwaito Musicと、その対極にあるようなアフリカン・ゴスペルかと思う。
サウンドトラック視聴は●英語サイトの方で短いながら全曲聴ける。



谷底のような低地に貧困者のバラックが密集し、原野をはさんで丘の上には豪邸。という棲み分けは世界共通なのかもしれない。寒風吹きすさぶ原野の土管にはストリートチルドレンが住みついて居る。映画のなかの彼等は「本物」だと思う。登場人物それぞれ強い特徴を持つ中で、主人公のツォツィを演じる青年の風貌にどこかで会ったよな既視感、冷たさと人懐っこさが一瞬で変わるのが印象に残る。