前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

テレビまんが時代

THEアニメソング ヒットはこうして作られた 木村英俊 著
THEアニメ・ソング―ヒットはこうして作られた

昭和38年(1963)から日本コロンビア入社、営業からディレクターへ次々とヒット曲を数多く手がけた著者の仕事を一曲づつ紹介している本。
巻末の作品履歴の数の多さには目眩がする。
世紀を跨いで今でこそジャパニメーションは高い評価をされるようになっているけど、60〜70年代当時の風潮は蔑みが多かった事を再確認する。社内ですら。そんな中で海外ロケや、交響楽団とのアルバム作りなど先駆けている。
当時の子どもがメディア製作者になり、海外オタクからの「世界的評価」もありで、テレビまんががアニメと言い換えられ、アニソンが一応セケンに認知され、当時の番組主題歌を歌っていた歌手がアーティストとして再評価されるようにはなっている。そんな中でもまだオタク第一世代にならなかった自分には、当時の後ろ暗い思いを引き摺る。理由は知らんが。


子門真人がキリスト聖人シモンが名前の由来とはビックリ。教会で歌えば轟きそうで似合う。
赤毛のアンの作曲が業界では異色な人だったと知る。
多作だった「こおろぎ73」の結成と解消について短く知る。てんとう虫の歌のエンディング「僕らそろって一週間」よかったなあ。