前略。スターリン(旧ソ猫を噛む)

好きなドキュメンタリーと音楽と旅を楽しむ前提で原発の今

フフホト歩き

フフホト駅

朝、エアコンの寒さで目を覚ます。温度調整が中になってた。隣人は半裸で平気だと言う。窓を開けるとフフホト市内の朝の空気は肌寒い。日中の気温は30℃以下、でも街歩きは照り返しが強いので、昼は宿へ戻って寝ている。


午前中は隣人に教えてもらった回教徒の真清大寺まで、駅から斜めに向かう。珍しくパイプ用のタバコなど売る露天を視ながら歩く。寺の周りはイスラム風景区になっていた。隣の古い小学校も似たような色合いの建築物。
周りのホテルの方が一見モスクっぽく見える。観光地と同時に回族の生活に密着した繁華街。


そこから南の大召寺まで歩く。道路を挟んでオレンジ色の寺院群が建っている。入場料30元で躊躇、西にのびる土産物の商店街の方が気に入る。中国では珍しく古い町並みを直していない。崩れかけの風情ある鼠色。売り子も声を掛けて来ないおとなしさ。





この周りの地区をぐるりと廻ってみる。更に古風な巨大建築物を建設中だった。
道の途中で建物に大きな看板で張韶涵(アンジェラ・チャン)の伊利アイス広告を発見。強い日差しでやや退色している。

バスで宿へ戻って昼寝。


昼過ぎからバスで東の内蒙古展覧館へ行く。今年で自治区創立60周年ということで、今までも大きな街で看板やテレビで多くのイベントを目にする。自治区の歴史と現在、明るい未来を喧伝する政治的かつ産業振興の展示だった。内容はともかく展示方法は凝っている。もちろん入場料は無料。中国の宇宙開発ロケット基地がある額済納旗東風航天城の紹介や、自治区内の天然資源の紹介など。二階は各市の産業展示。
食品メーカーで有名な伊利と蒙牛は内モンゴルの企業だった。



そこから内蒙古博物館まで歩いてみる。地図で感じるより遠い。バスに乗るべきだった。


博物館の敷地は広く、緑の丘を模した土台の上にジャンプ台のようなユニークな建築物。閉館まで2時間くらいしかなかったので、翌日出直してくる事にする。


宿まで戻る時には帰宅ラッシュと本降りの雨に逢う。夏の内モンゴルで予想外の体験。


隣人は部屋に居なかったので、独り斜め向かいの食堂で晩飯。最近は食堂で注文に困ることは少なくなった。


ユースの部屋の出入りは電子カードの鍵を使う。二段ベッドの4人部屋でも、先客と自分しか入らなかったので、窮屈さは無かった。先客のカナダ人男性は中国の各地で英語を教えて2年目とのこと。フフホトには草原ツアーが目的で来たという。しかし、ここ数日は天候に恵まれず、申し込みはしていない。


たしかに内モンゴルのイメージと違って曇りや小雨が多い。この日は小雨のち本降りだったし。折れ曲がったように長い自治区なので、天候もさまざまだけど。